nakamura

中村 泰信

量子コンピュータ研究センター センター長

超伝導量子エレクトロニクス研究チーム チームリーダー

理研RQC-富士通連携センター 
連携センター長

研究概要

電気抵抗がゼロになる超伝導体から構成される電気回路では、電圧や電流のような巨視的な量にも量子力学的な性質を見出すことが可能になります。そのような性質を巧みに制御したり観測したりすることで、従来の電気回路では不可能であるような、新しい機能を引き出すことができると期待されています。超伝導電気回路を舞台として、量子力学の原理を直接的に利用して優れた情報処理技術や極限的計測技術を実現する、量子情報科学に関する研究を行っています。

主な研究テーマ

・超伝導量子コンピュータ
・超伝導回路上のマイクロ波量子光学
・ハイブリッド量子系

代表的な研究成果

・“Coherent control of macroscopic quantum states in a single-Cooper-pair box”, Y. Nakamura,
Yu.A. Pashkin, and J. S. Tsai, Nature 398, 786 (1999).

・“Coherent quantum dynamics of a superconducting flux-qubit”, I. Chiorescu, Y. Nakamura,
C.J.P.M. Harmans and J.E. Mooij, Science 299, 1869 (2003).

・“Resonance fluorescence of a single artificial atom”, O. Astafiev, A. M. Zagoskin, A. A.
Abdumalikov, Jr., Yu. A. Pashkin, T. Yamamoto, K. Inomata, Y. Nakamura, and J.S. Tsai, Science 327, 840 (2010).

・“Coherent coupling between a ferromagnetic magnon and a superconducting qubit”, Y.
Tabuchi, S. Ishino, A. Noguchi, T. Ishikawa, R. Yamazaki, K. Usami, and Y.
Nakamura, Science 349, 405 (2015).

・“Quantum non-demolition detection of an itinerant microwave photon”, S. Kono, K. Koshino,Y. Tabuchi, A. Noguchi, and Y.
Nakamura, Nature Physics 14, 546 (2018).

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超伝導量子コンピュータ用
16量子ビットチップ(1cm角)

関連リンク

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